世界遺産通 Vol.13 2016年9月更新 インド北部の世界遺産をめぐる「世界遺産通」第13回はインド北部のゴールデン・トライアングル(デリー・アグラ・ジャイプール)に点在する7つの世界遺産をめぐる旅をご紹介します。
世界各地に点在する美しい景観や自然、遺跡・・・・・・。人類が共有し、未来に引き継ぐべき世界遺産の魅力をご紹介します。世界遺産通TOPへ記事一覧

日本の約8.7倍もの広大な国土に、32もの世界遺産が点在するインド。なかでも、インド北部の三都市、デリー、アグラ、ジャイプールからなる“ゴールデン・トライアングル”は、長い歴史に育まれた美しい文化遺産の宝庫です。今回は、“ゴールデン・トライアングル”に位置する7つの世界遺産の魅力を一挙にご紹介します。

デリーのフマユーン廟(デリー)
登録年:1993年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること。
  • ●人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約16.7km、車で約24分

デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群(デリー)
登録年:1993年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約12.3km、車で約19分

レッド・フォートの建造物群(デリー)
登録年:2007年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること。
  • ●現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。
  • ●顕著で普遍的な価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または明白な関連があること(ただし、この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約20km、車で約31分

アーグラ城塞(アグラ)
登録年:1983年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約220km、車で約2時間38分

タージ・マハル(アグラ)
登録年:1983年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●人類の創造的才能を表す傑作である。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約224km、車で約2時間54分

ジャイプールにあるジャンタール・マンタール(ジャイプール)
登録年:2010年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。
  • ●人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約243km、車で約3時間22分

ラージャスターンの丘陵要塞群(ジャイプール)
登録年:2013年
世界遺産の種類:文化遺産
登録基準:
  • ●ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること。
  • ●現存する、あるいはすでに消滅した文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。

アクセス/インディラ・ガンディー国際空港より約235km、車で約3時間10分(アンベール城)など

首都デリーで楽しむ
3つの世界遺産めぐり

インド北部の世界遺産をめぐる

インド北部の玄関口となるのが、首都・デリー。12世紀以降インドの多くの王朝の首都が置かれてきたこの場所には、インドを代表する3つの世界遺産があります。

1993年に文化遺産に登録された「デリーのフマユーン廟」は、16世紀から19世紀にかけて繁栄したムガル帝国の第二代皇帝フマユーンの墓廟として築かれたもの。シンメトリーに計画された四分庭園と上下二層の美しい霊廟で構成されるこの文化遺産は、ムガル帝国における廟建築のマイルストーンとなった建造物。その様式美は「タージ・マハル」に引き継がれているとも言われています。

インド北部の世界遺産をめぐる

ニューデリーの郊外に位置する「デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群」は、1993年に世界遺産に登録されたインド最古のイスラム遺跡群。この遺跡でひときわ目を引くのが高さ約72.5mのミナレット(イスラム教のモスクに付随する塔)です。12世紀末に後に北インドを支配するクトゥブ・ウッディーン・アイバクの命によって建てられた5層の塔は、赤砂岩の塔壁に刻まれた彫刻が見事。特に建物が茜色に染まる夕陽の時間帯には、その優美な姿が際立ちます。ミナレットの周辺には、インド最古のモスクやおよそ1600年前に造られ、今なお錆びずに残る鉄の柱などの見どころも点在しています。

インド北部の世界遺産をめぐる

2007年に世界遺産に登録された「レッド・フォートの建造物群」も、デリーを代表する見どころのひとつ。デリーの中心部、ヤムナー川の畔に建つこの建物は、ムガル帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンの居城として17世紀半ばに築かれたもの。その名が物語る通り、赤砂岩で造られた城壁が特徴で、建物の一部は現在も国の施設として使用。毎年、8月15日のインド独立記念日には、首相の演説が行われることでも知られています。重厚で繊細なムガル建築の美しさを思う存分楽しめる世界遺産なので、デリーを訪れたらぜひ見学してください。

アグラに建造された
美しき世界遺産へ

インド北部の世界遺産をめぐる

デリーの南約180kmに位置するアグラは、古くから交通の要所として栄えた古都。ムガル帝国の第3代皇帝アクバルが16世紀にデリーからアグラへと遷都した際に築いた居城「アグラ城塞」は、1983年に世界遺産に登録されています。「アグラ城塞」の魅力は、赤砂岩で築かれた重厚な城壁と、その内部に広がる白大理石の壮麗な建物群の対比にあります。赤と白の鮮やかなコントラストが織りなす美しさは、かつての帝国の隆盛を今に伝えています。

インド北部の世界遺産をめぐる

1983年に世界遺産に登録された「タージ・マハル」は、インドで最も有名な世界遺産かもしれません。“ムガル建築の最高傑作”とも称されるこの建物は、ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが、亡き愛妃ムムターズ・マハルのために築いた美しき墓廟。総大理石造りの白亜の建築は、1632年からおよそ22年の歳月をかけて造られたと言われています。整然と配された四分庭園、純白のドーム屋根を冠する廟の堂々とした佇まい、壁面に施された緻密なレリーフ、随所に散りばめられた宝石や鉱石……。愛妃への想いに満ちた「タージ・マハル」の美しさは、アグラを訪れる人々を今なお圧倒し続けています。

ラージャスターンに花開く
神秘の世界遺産を旅する

インド北部の世界遺産をめぐる

デリーの南西およそ260kmに位置するラジャスタン州の州都ジャイプールにも、美しい世界遺産が点在しています。たとえば、2010年に世界遺産に登録された「ジャイプールにあるジャンタール・マンタール」は、18世紀初頭に建造された天文台。ラジャスタンの旧藩王の宮殿として築かれた「シティ・パレス」の一角に位置するこの天文台には、肉眼で天体を観測するための設備が20ほど点在。精緻に設計されたそれらの石造設備は、当時の建築技術の高さや天文技術の精密さを今に伝える貴重な存在です。

インド北部の世界遺産をめぐる

2013年に世界遺産に登録された「ラージャスターンの丘陵要塞群」も、一度は訪れてみたいおすすめの世界遺産です。ラジャスタン州に点在する6つの城塞群で構成されるこの文化遺産は、いずれも8世紀〜18世紀にかけて繁栄したラージプート族の隆盛を物語る巨大な建造物。なかでもジャイプールの郊外の郊外に位置する「アンベール城」16世紀に築城された優美な山城。増改築を繰り返しながら150年間マハラジャの都として機能したこの場所には、繊細な幾何学模様に彩られた「ガネーシャ門」をはじめ、数多くの見どころが点在しています。「ジャンタール・マンタール」や「アンベール城」観光の拠点となるジャイプールも、魅力的な場所。宮殿や旧市街の壁がピンク色に塗装されていることから“ピンクシティ”の名で知られるこの町には、「風の宮殿」をはじめとする見どころが点在しているので、ゆっくりとその美しさを楽しんでください。

旅ライター 吉原徹 旅ライター
吉原徹

世界遺産を訪れて・・・

ゴールデン・トライアングルのベストシーズンは、雨が少なく気温も比較的高くない10月〜3月頃。デリー、アグラ、ジャイプールの三都市に点在する世界遺産は、スケールが大きく見応えのある建築ばかり。その魅力を思う存分味わうなら5日〜6日ほどの旅程がおすすめです!

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